認知症の機能訓練はどんなものがある?
ブログ
認知症の機能訓練は個々の認知機能の状態に基づいて、個別にカスタマイズされることが一般的です。
具体的には、認知症患者に適した記憶力のトレーニング、言語スキルの向上、注意力や集中力の訓練、問題解決能力の向上など。
例えば、トランプの数字を覚えてもらって、一度隠して、その数字を当ててもらうなど。
身近にあるアイテムや道具を使って、簡単な認知力や記憶力を確かめるメニューが用意されています。
機能訓練は、訓練は集団で行われることもありますが、個別に行われることが多いです。
機能訓練には筋力トレーニング、バランス訓練などの体力系のもの、そしてクイズ、パズルなどの認知系のものに分かれます。
また音楽療法やアートセラピーなどの創造的な活動も、機能訓練の一環として取り入れられることがあります。
機能訓練の目標は、認知機能の改善や維持、日常生活の自立を促すことです。
ただし、認知症の進行によっては完全に回復することは困難であるため、訓練の効果は個人によって異なる場合があります。
認知症の機能訓練に携わるスタッフも完治を目標とするというより、認知症を遅らせる、少しでも改善することを意識しながら、向き合った方が心の負担も軽減し、双方にとってメリットがあるといえます。